独学で中小企業診断士を取得を目指そうと思っても、どのテキストを使えばよいのか分からない方は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、新卒1年目で中小企業診断士一次試験に3ヶ月で合格し、現在も二次試験の学習を進めている私が
・「短期集中で合格」
・「少ない投資で合格」
の2つの観点から、どのテキストで学習すべきかを実際の経験を交えてご紹介します。
独学者向けテキスト5選
「スピードテキスト」シリーズ
スピードテキストは教科ごとで要点がまとめられており、教科書として使うには最適です。
初学者であった私にとっても、非常に分かりやすかったです。最初の1冊としてスピードテキストを手にとり、その後過去問演習を行う際に参照用として使うやり方が効率的です。
ポイント
・まず1周さらっと読む。
・その後、過去問演習中に参照する教科書として使う。
中小企業診断士 2022年度版 最速合格のためのスピードテキスト 1企業経営理論 [ TAC中小企業診断士講座 ] 価格:2,750円 |
過去問完全マスターシリーズ
過去問演習は
・年度ごとで演習をする
・教科内の分野ごとで演習する
の2パターンありますが、分野ごとで演習したほうが圧倒的に効率が良いです。
分野ごとで学習したい!という需要を満たしているのがこの過去問完全マスターです。
分野ごとで頻出の要点に短期間で何度も触れ、スピードテキストの該当箇所を参照することで一気に理解度が深まります。
ポイント
・過去マスを使って分野ごとに過去問演習を行う。
・その際、スピードテキストを参照することで特定分野の理解を深める。
中小企業診断士試験 過去問完全マスター 1 経済学・経済政策(2022年版) [ 過去問完全マスター製作委員会 ] 価格:3,080円 |
速修2次テキスト
とにかく過去問の量をこなせばなんとかなる一次試験に対して、筆記試験である二次試験は対策が非常に難しいです。そこで重要となるのが、明確なプロセスを持って学習に取り組むことです。
独学者にとってはこれが肝になるのですが、確立された解答プロセスを学べるのが速修2次テキストです。
非常に素晴らしいのが、
・動画講義(無料):どのようなプロセスで解答を行うべきか、そしてなぜそれが重要なのか。
・抽象化ブロックシート:重要論点(組織構造ごとのメリット、デメリットなど)のフレーズ集
の2点が揃っており、独学者にとって迷いなく学習を進められるようになっていることです。
二次試験が初めての独学者が一番初めに手に取るべきテキストでしょう。
ポイント
・テキストと併せて動画での解説を閲覧し、解答のプロセスを明確にする。
・抽象化ブロックシートを自分なりにカスタマイズし、当日試験会場で自在に扱えるようにする。
TBC中小企業診断士試験シリーズ速修2次テキスト(2022年版) 2次試験対策事例1・2・3・4 [ 山口正浩 ] 価格:4,180円 |
事例Ⅳの全知識&全ノウハウ
二次試験の事例Ⅳは財務会計が論点なのですが、最も対策の成果が出やすい、逆に言えば学習量で差がつきやすい事例となっています。
独学者にとってはとっつきづらい事例に対し、集中的に対策を行えるのがこのテキストです。
一次対策の過去問完全マスターと同様に、分野ごとに分類されているので分野ごとに学習を行えるのが特徴です。
事例Ⅳの対策はこちらの1冊を中心に行いましょう。
ポイント
・分野ごとの解答作成方法を確認する。
・問題演習は、解答プロセスが定着するまで分野ごとに繰り返す(3周が目安)
2022年版改訂版 中小企業診断士2次試験 事例IVの全知識&全ノウハウ [ 岩間隆寿 ] 価格:3,300円 |
ふぞろいな合格答案
言わずと知れた、過去問演習用のテキストです。受験者のほぼ全員が使っているといっても過言ではないでしょう。
ふぞろいの特徴は、模範解答が存在しない中小企業診断士二次試験の対策として、実際の受験者の再現解答と開示得点から
合格者はどんなキーワードを用いていたのか、不合格者はどんなキーワードが足りなかったのか、というアプローチをしていることです。
そのため、自分の過去問演習の解答とふぞろいの答案を見比べることで、自分の解答にはどんなキーワードが足りていないのかを分析することができます。
この際、速修2次テキストで学んだ解答プロセスを軸に行えるとより強力な対策を行うことができます。
ポイント
・過去問を時間を測って解き、ふぞろいのキーワードを確認する。
・キーワードの一致、不一致は、解答のプロセスも踏まえて分析する。
ふぞろいな合格答案(エピソード14;2021年版) 中小企業診断士2次試験 [ ふぞろいな合格答案プロジェクトチーム ] 価格:2,640円 |
まとめ
いかがでしたでしょうか。
たくさんのテキストがある中で迷いなく学習を行えるものを選ぶことが、実は合格には最も大切です。
どっしりと腰を据えて対策を行えるようなテキストを選びましょう。